好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
めっちゃたくさん…。



「結人くんに負けないように、数で攻めてみました」

「たしかにこれは『すごいお土産』って言えますね…」



前に、先輩が自分のことを『独占欲が強い』って言ってたけど。



なんかすっごい分かった気がする…。



愛されてて嬉しいです。



あたしもこの前買ったケイトウを先輩に渡した。



「わ~、綺麗~」



先輩は良い笑顔だ。



喜んでくれてよかった。



でもあたしには気になることが…。



「元カノさんとはあれから何もないですか…?」

「うん、次の日ちょっと挨拶されたくらいでそれからは全く何もないよ」

「挨拶したんだ…」



あたしがちょっと拗ねたら、先輩が微笑みながらあたしの頭を撫でた。



なでなでって感じ…。



「不安にさせてごめんね?」

「うう…。先輩はあたしだけの先輩です…」

「そうだよ。俺のこれからのぜんぶ小糸ちゃんにあげるよ」



ああ…やっぱりドキドキするなあ。



大好き。



嫉妬心もぜんぶ受け止めてもらって、あたしごと受け入れてくれてる感じ。



それから先輩と一緒にご飯を食べて家に帰った。
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