雨はまだ降り続いている…〜秘密の契約結婚〜
挙式を無事に終えたので、今度は披露宴だ。
披露宴に向けてお色直しをする。純白なドレスから、今度はブルーのドレスに着替える。
事前にドレス選びをする際に試着をしてみたら、私にはブルーが似合うということが分かった。
せっかく自分に似合うドレスの色が分かったので、ブルーのドレスを着てみることにした。
純白のドレスは女性として永遠の憧れだったので着れて嬉しかったが、お色直しで着るドレスもずっと楽しみにしていた。
いざブルーのドレスに着替えてみると、背筋がピンと伸び、披露宴に向けて気合いが入る。

「奈緒、ブルーのドレスも似合ってるよ」

悠翔がまた褒めてくれた。誰に褒められても嬉しいが、一番褒められて嬉しいのは悠翔だ。今日は特に…。

「ありがとう。嬉しい。悠翔も似合ってるよ」

悠翔のかっこよさに、今日は終始ときめいている。

「奈緒にそう言ってもらえて嬉しい…」

今日はずっとお互いにお互いを褒め合っており、なんだか照れ臭い。

「新婦様、新郎様、披露宴の準備が整いましたので、入場をお願いします」

スタッフさんにそう言われたので、控室を後にし、披露宴会場へと向かった。
会場の扉の前で待機。先程のチャペルと同様、扉が開いたら、会場の中へ入場する。

「緊張するな…」

悠翔がボソッと本音を漏らした。挙式より緊張しているのが伝わった。

「緊張するね。でも大丈夫…」

悠翔の手を握った。私が傍に居るから大丈夫…と伝えるために。

「奈緒…、ありがとう」

私の想いが悠翔にちゃんと伝わった。そのことに安堵した。
二人で一緒に乗り越えるという大切さを学んだからこそ、悠翔と一緒に乗り越えていきたい。

「それでは新婦様、新郎様、扉が開きますので、入場をお願いします」

スタッフさんがそう言った瞬間、扉が開いた。再び視線が私達に一気に集中する。
皆の視線を感じながら、自分達が座る席まで歩いていく。今日は悪くない。私達が主役だから。

「皆様、お待たせ致しました。これより須藤 悠翔様と観月 奈緒様の披露宴を開始致します…」

式場のスタッフの方が司会を進行してくれている。安心して進行をお任せできる。
まずは乾杯から。乾杯の音頭は悠翔のお父さんがとる。

「ただいまご紹介に預かりました、新郎の父、寛(ひろし)と申します。本日はお忙しい中、私達の息子の悠翔と、新婦奈緒さんの結婚披露宴にご列席頂き、誠にありがとうございます。今日という佳き日を迎えられたことを、大変嬉しく思います。未熟な二人ではございますが、二人の幸せな未来を皆様と祈念致しまして、乾杯の音頭を取らせて頂きます。皆様、グラスをお持ちください。乾杯!」

「「「「「「「「「「乾杯!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」

お父様の素敵な乾杯の音頭により、無事に乾杯の音頭が取れた。
乾杯を終えると、司会の方がスムーズに進行を進めていく。
< 139 / 151 >

この作品をシェア

pagetop