雨はまだ降り続いている…〜秘密の契約結婚〜
「それでその…奈緒さんは何のお仕事をされてるの?」
それも聞かれる質問として事前に準備をしておいた。
なので準備した答えを答えるだけだ。
「結婚を機に退職しまして…。今は専業主婦をしております」
あながち間違いではない。仕事を辞めた時期は違うが…。
「あら、そうなのね。私も専業主婦をしてるから一緒ね。専業主婦もやることが多くて大変よ…」
お義母様が専業主婦だとは知らなくて驚いたが、私が仕事をしていないことを気負う必要はなさそうだ。
「そろそろお昼にしましょうか。奈緒さん、お寿司は大丈夫?苦手なものとかあるかしら?」
挨拶を済ませて解散…というわけにはいかない。軽く食事ぐらいはする。
まさかお寿司を振る舞ってもらえるなんて思ってもみなかったが…。
「苦手なものはないです。何でも食べれますよ」
決して気を遣ってそう言ったわけではない。
本当に苦手な食べ物がないだけだ。しかもお寿司なら尚更苦手ものはない。
「それならよかった。悠翔に確認を取ってから注文すればよかった…って注文してから気づいてね。奈緒さんがお寿司大丈夫で安心したわ」
私が悠翔さんの本当のお嫁さんだったら、とても素敵なお姑さんだと思う。
こんな素敵なお姑さんに嘘をついて嫁のふりをしている自分が情けなくて。
しかしついた嘘は最後まで貫き通そうと決めた。誰も傷つけないために。
「それじゃ皆で食べましょう。いただきます」
お義母様がそう言うと、皆で手を合わせて、「いただきます」と言ってからお寿司を頂いた。
事前に用意してもらったお寿司は美味しくて。あっという間に無くなってしまった。
「そろそろ俺達は帰らせてもらうな…」
お寿司を食べ終え、落ち着いた頃合いでお暇することにした。
長居してボロが出たら偽装結婚がバレてしまうので、そうなる前に早くお暇した方が良い。
「そうなのね。またいつでも遊びにきてね。奈緒さん、今日はお会いできて嬉しかったです」
息子がお嫁さんを連れて実家へ帰ってきたら親は嬉しいものだ。
うちの親も絶対に喜ぶはず。この結婚が偽装結婚なのが申し訳ないが…。
「お邪魔しました。こちらこそお会いできて嬉しかったです。また遊びにきますね」
また…があるのか分からない。それでもこの場ではこう言うしかなかった。
「いつでも待ってますね。もう奈緒さんも須藤家の人間ですから」
本物の嫁だったらお姑さんにそう言ってもらえて光栄だ。
でも今の私にはその言葉が重かった。ちゃんと須藤家の人間になりたかった。
「それじゃまた。お邪魔しました」
悠翔さんが玄関の扉を開け、須藤家を後にした。
そのまま私も後に続き、須藤家からお暇した。
お義母様達は私達の姿が見えなくなるまで玄関で見送ってくれた。
それも聞かれる質問として事前に準備をしておいた。
なので準備した答えを答えるだけだ。
「結婚を機に退職しまして…。今は専業主婦をしております」
あながち間違いではない。仕事を辞めた時期は違うが…。
「あら、そうなのね。私も専業主婦をしてるから一緒ね。専業主婦もやることが多くて大変よ…」
お義母様が専業主婦だとは知らなくて驚いたが、私が仕事をしていないことを気負う必要はなさそうだ。
「そろそろお昼にしましょうか。奈緒さん、お寿司は大丈夫?苦手なものとかあるかしら?」
挨拶を済ませて解散…というわけにはいかない。軽く食事ぐらいはする。
まさかお寿司を振る舞ってもらえるなんて思ってもみなかったが…。
「苦手なものはないです。何でも食べれますよ」
決して気を遣ってそう言ったわけではない。
本当に苦手な食べ物がないだけだ。しかもお寿司なら尚更苦手ものはない。
「それならよかった。悠翔に確認を取ってから注文すればよかった…って注文してから気づいてね。奈緒さんがお寿司大丈夫で安心したわ」
私が悠翔さんの本当のお嫁さんだったら、とても素敵なお姑さんだと思う。
こんな素敵なお姑さんに嘘をついて嫁のふりをしている自分が情けなくて。
しかしついた嘘は最後まで貫き通そうと決めた。誰も傷つけないために。
「それじゃ皆で食べましょう。いただきます」
お義母様がそう言うと、皆で手を合わせて、「いただきます」と言ってからお寿司を頂いた。
事前に用意してもらったお寿司は美味しくて。あっという間に無くなってしまった。
「そろそろ俺達は帰らせてもらうな…」
お寿司を食べ終え、落ち着いた頃合いでお暇することにした。
長居してボロが出たら偽装結婚がバレてしまうので、そうなる前に早くお暇した方が良い。
「そうなのね。またいつでも遊びにきてね。奈緒さん、今日はお会いできて嬉しかったです」
息子がお嫁さんを連れて実家へ帰ってきたら親は嬉しいものだ。
うちの親も絶対に喜ぶはず。この結婚が偽装結婚なのが申し訳ないが…。
「お邪魔しました。こちらこそお会いできて嬉しかったです。また遊びにきますね」
また…があるのか分からない。それでもこの場ではこう言うしかなかった。
「いつでも待ってますね。もう奈緒さんも須藤家の人間ですから」
本物の嫁だったらお姑さんにそう言ってもらえて光栄だ。
でも今の私にはその言葉が重かった。ちゃんと須藤家の人間になりたかった。
「それじゃまた。お邪魔しました」
悠翔さんが玄関の扉を開け、須藤家を後にした。
そのまま私も後に続き、須藤家からお暇した。
お義母様達は私達の姿が見えなくなるまで玄関で見送ってくれた。