雨はまだ降り続いている…〜秘密の契約結婚〜

4章:「悠翔さんの親友とご対面」

私が倒れたあの日以来、悠翔さんの帰りが早くなった。
しかも本当にショッピングモールへ連れて行ってくれた。
それだけじゃなく、毎週末一緒に日用品の買い物にも付き合ってくれることに。
こんなに至れり尽くせりでいいのだろうかと、幸せすぎて不安に思ってしまうほどに毎日が充実している。
今日も私は悠翔さんの帰りを待ちながら家事をする。働いて帰ってきた悠翔さんの疲れを癒すために。
お風呂は悠翔さんが帰ってくる直前に沸かすので、先にご飯を作っておく。

今夜はハンバーグと決めている。昨日悠翔さんにリクエストを聞いたら、「ハンバーグがいい」と言われたから。
事前に週末の買い物で挽き肉を買っておいた。今週どこかでハンバーグを作ろうと考えていたのでちょうど良かった。
もしかしたら一緒に買い物に行っていたので、挽き肉を買っているのを知った上で提案してくれたのかもしれない。
さすが悠翔さん。ちゃんとよく見ている。私を困らせないようにしてくれたのであろう。
悠翔さんの小さな気遣いに感心した。簡単なことのようで結構難しい。私も悠翔さんを見習おうと思う。
見習ったところで私にできるどうか怪しいが、悠翔さんを見習って少しでも悠翔さんに近づけたらいいなと思う。

私にできるどうかはさておき、せっかく悠翔さんにリクエストしてもらったので、今からハンバーグを作っていく。
ハンバーグは一人暮らしをしていた頃から何回も作ったことがあるので自信がある。
悠翔さんは難しい料理をリクエストしてくることはない。いつも家庭料理をリクエストされることが多い。
お陰で助かっている。家庭料理なら自信を持って作れるから。
特にハンバーグは自信があるので、心に余裕を持って作ることができる。

大きいパックを買ったので、それなりに挽き肉の量がある。
これなら明日の悠翔さんのお昼のお弁当の分も確保できそうだ。
ひとまずパックに敷き詰められた挽き肉をパックから取り出し、ボールの中へと移していく。
パン粉と卵を入れ、手で混ぜていく。素手ではなく料理用のゴム手袋をつけて。
衛生面に気を遣っているのもあるが、単に手が汚れるのが苦手なので手袋を付けている。
手で混ぜ終えたら、均等に量を分け、楕円形に形を整えていく。ちゃんと空気を抜き、真ん中を凹ませる。
全部で四個のハンバーグができた。フライパンに油を引き、四個のハンバーグを並べて焼いていく。
焦げないように中火で表面を焼いていく。上手く片面が焼けたらひっくり返し、蓋をして弱火でじっくり中まで焼いていく。
中までよく焼けたら火を止め、次は付け合わせとスープの準備を始めていく。
付け合わせには冷凍のポテトをフライパンで少量の油で揚げていく。スープはワカメスープを。
そこにサラダを付けて、バランスを整える。バランスの良い食事は大事だ。心身の健康のために。
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