【短】卒業〜飯田理子の場合〜
俺も悪かったと言って背中を優しくさすってくれる彼に、今度は再び私の目頭が熱くなってくる。

いいんだろうか、この胸の内を明かしても。
許されるんだろうか、不安も不満も全部解放して彼に縋ってみても。

「ッ〜〜本当は、……惰性で付き合ってくれてるんじゃないかって、いつも不安だった。グスッッ身体だけ求められてるんじゃないかって、別に私じゃなくてもいいんじゃないかって……考え出すと止まらなくって」

うんうんと言って聞いてくれる彼に、やっと素直に流れ出した涙が止まらない。

こんな風に感情的になって甘えるなんてすごく久しぶりだなぁなんて考えていると、肩を掴まれて身体を離される。

目線が真っ直ぐ交わると、思いの外真剣な表情の彼が目の前にいた。
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