【短】卒業〜飯田理子の場合〜
朝が弱い彼の為、いつも通り朝7時にはおはようメールを送り彼を起こし、誘われればセックスにも応じる。例えそれが、触って挿れて射して終わりな粗末なモノであったとしても。
全ていつもと変わらぬ様子をあえて装って、別れを切り出そうとしているなんて相手に微塵も感じさせないよう振る舞った。
そうしていないと私の中にある女としてのプライドや未だしっかりとあり続ける彼への想い、確かに積み重ねてきた二人の時間に対する未練のような何かがふつふつと沸騰してはごちゃ混ぜになって溢れ出してしまいそうだった。
感情的になって彼に喚き散らすような真似が出来るキャラではないし、そんな時期でもない。
ただ、心底疲れたのだ。
相手に期待する事にも、自分で自分を貶め続ける事にもーー
全ていつもと変わらぬ様子をあえて装って、別れを切り出そうとしているなんて相手に微塵も感じさせないよう振る舞った。
そうしていないと私の中にある女としてのプライドや未だしっかりとあり続ける彼への想い、確かに積み重ねてきた二人の時間に対する未練のような何かがふつふつと沸騰してはごちゃ混ぜになって溢れ出してしまいそうだった。
感情的になって彼に喚き散らすような真似が出来るキャラではないし、そんな時期でもない。
ただ、心底疲れたのだ。
相手に期待する事にも、自分で自分を貶め続ける事にもーー