尽くし系女子は再会した幼馴染に甘やかされる~恋なんてもうこりごりだと思っていたはずなのに~
 返事に困ったけど、どうせすぐにばれるだろう。

 私はジョッキをかたむけ、レモンサワーを一気に飲む。

「……彼氏に浮気された」

 お姉ちゃんの顔をまっすぐ見ることはできなかった。

 だって、お姉ちゃんは私と爽弥が付き合うことをよく思ってなかったし。

「私が予定より早く帰ったら、私の部屋に浮気相手連れ込んでたの」

 唇を尖らせる。

 言葉にすると、どんどん惨めになる。

 どうして私はこうもうまくいかないんだろう――って。

「爽弥は違うって思ってたのに。でも、結局今までと一緒だった。私、男を見る目がないんだよね」

 自嘲のように笑うと、涙が込み上げてきた。

 私なりにいつだって必死で、がんばってきたのに。どうして最後はこうなるのだろうか。

「……そっか。そりゃあ、一度帰りたくもなるよね」

 お姉ちゃんは私を責めるでもなく、淡々としていた。
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