尽くし系女子は再会した幼馴染に甘やかされる~恋なんてもうこりごりだと思っていたはずなのに~
「なんでいっつもこうなの?」

 思い返せば、私の歴代の彼氏も最後は浮気して私を捨てた。

 彼らの意見によると、私は『可愛くない女』らしい。

 唇をかみしめて、よろよろと立ち上がる。

 この部屋は引き払おう。爽弥と浮気相手が密会していた場所になんて住みたくない。

 今日のキスは未遂だった。でも、あの調子だとここにずっと来ていたみたいだし、キスの一つや二つ、しているだろう。いや、もしかしたらそれ以上のことも――。

(ダメ。こんなこと考えていたら、どんどんネガティブになっちゃう)

 頭を振って、スマホを取り出す。爽弥の番号を着信拒否にして、とある番号をタップした。

 数回呼び出すと、「なに?」と聞きなれた声が聞こえる。

『あ、お姉ちゃん。今、大丈夫?』
『時間はあるけど。……なんかあったの?』

 心配そうなお姉ちゃんの声に、私は言葉を探した。

 お姉ちゃんは私と爽弥の関係を知っていて、いつも「別れたほうがいいよ」と言っていた。

 ……そんなお姉ちゃんに、今回のことを話すのはちょっと気が重いんだけど。
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