獣と呼ばれる冷酷総長はベルに真実の愛を求める


「は、颯くん話してた女の子たちはもういいの?」


「俺の仕事はななの護衛だから」


「そ…ウデスカ」




護衛のお仕事は常に笑っていなきゃいけないのかな?
敵に表情を読みとられないように、笑顔を崩すな的な。


でないと私にも笑いかけてくれるはずがない。



もしくは、学校に行ったらストレス解放されたとか!


旧校舎に引きこもりって、私なら頭おかしくなりそうだから颯くんもきっとそうだったのかもしれない。




「はわわ…こんなに近くに颯さまのお顔があるなんて、今日が命日かも」



頬を赤く染めて、完全に乙女になっている里菜ちゃんはものすごく可愛い。


命日…は大袈裟な気もするけど。




「ななのお友達なら俺とも仲良くしてくれたら嬉しいな」


「そんな、颯さまからそんなこと言ってもらえるなんて…ぜ、是非!」


「名前聞いてもいい?」


「里菜です!」


「おっけ、里菜チャンね」






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