お茶目な先輩はダジャレ好き



 * * *


「メェちゃん、
 俺、ダジャレだけじゃなくて『なぞなぞ』も考えたんだ。
 今日、メェちゃんに初披露だよ」


 今、カフェにいる。


 この店は幅広い年齢層に人気。

 店のイメージは自然溢れる空間で癒しの森という感じ。


「『なぞなぞ』ですか。
 三佐和先輩、初チャレンジ記念ですね」


「メェちゃんにそう言われると、なんだか照れちゃうな」


「照れる必要ないじゃないですか」


「あ~、なんか、
 少しだけ緊張もしてきた」


「三佐和先輩でも緊張するんですね」


「そりゃあ、するよ。
 俺、結構あがり症だよ」


「意外です」


「意外かぁ。
 メェちゃんには俺ってそう見えてるんだね」


「はい。
 そうじゃなきゃ、あれだけのダジャレ発表できませんよ」


「あぁ、
 あれは無我夢中だったから」


「じゃあ、
『なぞなぞ』も無我夢中でお願いします」


「あはは……
 まぁ……そうだね」


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