救う気ゼロの大魔法使いは私だけに夢中。~「迎えに来るのが遅くなってごめんね」と助けてくれた見知らぬ美形に話を合わせてみたら~
目をぎゅっと瞑って声を限りに叫んだサブリナは、周囲に居る男たちが自分を捕らえようとしなかったので、不思議に思い目を開けた。
その時、まるで見える景色が揺らめいたように見え、そこには黒い影が重なった。
(……え)
周囲の男たちも口々に『何だあれは』と驚き、後退っていた。だとすると、これはサブリナだけが見えている訳ではないのだ。
「……これはこれは……驚いたな。頭の悪い命知らずも居たものだ。僕の恋人に手を出すとは」
「ルーファス」
死を覚悟していたサブリナの前に現れた人物、それは、大魔法使いルーファス。この彼のことを何度も呼んだはずなのに、それなのに、サブリナの心の中は複雑だった。
(こんなにも優しく頼りになる人なのに、本来その優しさを受けるべきは私ではない……私ではない誰かのことを、彼はこんなにも守ってくれているのよ)
嘘をつき本来あるべき誰かへの愛情を横取りしているようにも思えて、それはしてはいけない事だと真面目なサブリナは考えていた。
けれど、助けを求めたサブリナを救いに、ルーファスはこの場所へと現れた。
彼女が心から望んだ通りに。
その時、まるで見える景色が揺らめいたように見え、そこには黒い影が重なった。
(……え)
周囲の男たちも口々に『何だあれは』と驚き、後退っていた。だとすると、これはサブリナだけが見えている訳ではないのだ。
「……これはこれは……驚いたな。頭の悪い命知らずも居たものだ。僕の恋人に手を出すとは」
「ルーファス」
死を覚悟していたサブリナの前に現れた人物、それは、大魔法使いルーファス。この彼のことを何度も呼んだはずなのに、それなのに、サブリナの心の中は複雑だった。
(こんなにも優しく頼りになる人なのに、本来その優しさを受けるべきは私ではない……私ではない誰かのことを、彼はこんなにも守ってくれているのよ)
嘘をつき本来あるべき誰かへの愛情を横取りしているようにも思えて、それはしてはいけない事だと真面目なサブリナは考えていた。
けれど、助けを求めたサブリナを救いに、ルーファスはこの場所へと現れた。
彼女が心から望んだ通りに。