救う気ゼロの大魔法使いは私だけに夢中。~「迎えに来るのが遅くなってごめんね」と助けてくれた見知らぬ美形に話を合わせてみたら~
 ルーファスの祖国は魔物の襲撃に遭い滅亡してしまったと聞くが、国民全員が亡くなったという訳でもないだろうし、どこかで血が繋がっているというのならあり得る話だった。

 それに、彼らのように整った顔立ちであれば、似通ってしまう部分は多いのかもしれない。

(ただルーファスと髪と目の色が同じだからと、おかしな事を言ってしまったわ。ルーファスは年齢不詳と言えるほどに古くから生きているはずだし、彼の近い血縁であれば姿は大人のはずよ)

 多くを知り魔力を持つ魔法使いだとしても、ダミアンは大人びた少年だった。成人した年齢であれば、大人の姿を持っているだろう。

「まだ、幼いのに……彼の代理を任されるなんて、とても優秀なのですね」

 ダミアンの外見を見たところ、まだ十歳にもなっていない年齢だろう。

「その……僕は生まれつき魔力が強いので」

 言いにくそうに言ったダミアンに、サブリナはもしかしたらと思い当たる点を思い返した。

(ああ……もしかして、ルーファスが過去の自分と同じような子どもを保護してくれているのかしら……? それで、この子は幼いけれど優秀な魔法使いなのね」

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