救う気ゼロの大魔法使いは私だけに夢中。~「迎えに来るのが遅くなってごめんね」と助けてくれた見知らぬ美形に話を合わせてみたら~
「わっ……私ですか!?」

 これまでの話の流れで、まさか自分こそが諸悪の根源であるとされるなど、信じられない気持ちだった。

「そうだ。お前だ。お前が、ルーファスを留(とど)めなければ、俺がすぐに出て行く予定だった。だと言うのに、ルーファスが居れば俺は用済み、長い時間を掛けて計画したことだというのに、すべてが無駄になってしまった……お前のせいでな!」

 衝撃波がサブリナを襲い、ダミアンはそれをそのままモードレッドに返したようだが、彼の前で何事もなかったかのように消えてしまった。

「……これで、魔界の門の封印を解いたんだな? 魔法を打ち消す古い魔導具か。禁じられた遺跡にでも盗掘に入ったのか」

 モードレッドは小さな杖のようなものを振り、高笑いをした。

「はははははは!! ご名答だ! ご自慢の魔法は、今の俺には決して利かないんだよ! 残念でした。お前がどんなに攻撃魔法を撃とうが、俺には何の傷も付けられない。残念だったな!」

 ダミアンは魔法使いだ。そんな彼が魔法を使えないとなると、攻撃を封じられてしまうだろう。

 黙ったままのサブリナは、自分がどうすべきかと迷っていた。

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