救う気ゼロの大魔法使いは私だけに夢中。~「迎えに来るのが遅くなってごめんね」と助けてくれた見知らぬ美形に話を合わせてみたら~
(護衛騎士を呼んで来る……? けれど、ダミアンにもし、何かあれば……)

 ここで自分が下手なことをすれば、モードレッドはダミアンに何かする気かもしれない。ダミアンは魔界の門の封印に必要不可欠な存在で、サブリナは国王から彼の世話を任されていた。

 それに、モードレッドが再度の封印を施そうが、一度封印を打ち壊した犯人なのだ。その後にも何か妙なことを仕掛けて来てもおかしくはない。

「……では、魔法でなければ、攻撃出来る。そういうことで良いんだろう?」

 ダミアンの身長がみるみると高くなり、そこにはルーファスが立っていた。

(嘘でしょう……やっぱり、ダミアンがルーファスだったの? すごく似ていると思っていたけれど……いいえ。魔法使いなのだから、姿を変えることだって出来るはずなのに、私ったら……)

 サブリナは驚きながらも、これまでルーファスとダミアンが良く似ていると思ったことを思い返していた。

 美しい黒髪と紫の目。それに、整った顔にふと見せる表情。

(良く似ていると思っていたけれど、本人だったのね……嘘みたいだわ)

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