救う気ゼロの大魔法使いは私だけに夢中。~「迎えに来るのが遅くなってごめんね」と助けてくれた見知らぬ美形に話を合わせてみたら~
「程度はあるけど、普通の人にも魔力はあるって言ったでしょ! けど、君は人よりも多い方だったみたい。魔法使いにはなれないかもしれないけど、大魔法使いを目覚めさせるにはもう少しで、僕はそれを埋めたって訳」

 えへんと胸を張るパックは、嬉しそうにしていた。

 そして、サブリナはこれが都合の良い幻覚でもなんでもなくて、本当に起こっている現実なのだと、実感することが出来た。

 後ろから自分を包み込むようなぬくもり。それは、まぎれもなくルーファス本人なのだ。

「ルーファス。あの……私。ごめんなさい。私、嘘をついて貴方を利用することに耐えられなくて……けれど、あの時、あんな風に告げるべきではなかった。貴方にまで嘘をつかせることになってしまって……私」

「もう良いよ。サブリナ。君と心ゆくまで話したいのはやまやまなんだが……とりあえず、僕は周辺の魔物と魔界の門をどうにかしないといけないみたいだ。今から、封印してくるよ」

 そして、ルーファスは離れ、ふわりと浮き上がると、その姿はかき消えた。

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