救う気ゼロの大魔法使いは私だけに夢中。~「迎えに来るのが遅くなってごめんね」と助けてくれた見知らぬ美形に話を合わせてみたら~
「アシエード王国を救ってくださる大魔法使いルーファスは、とても姿が良いのですって! 見てみたいわ!」
「若き美形の魔法使いだとか。素晴らしいわ……」
「ああ。私も、ぜひ、お会いしてみたいわ……どんな方なのかしら?」
「ああ。ルーファス様……ひと目だけでも、是非見てみたいわ。だって、こんなにも噂になっているのだもの」
「私だってそうよ。救世主だもの。きっと、素敵な方に違いないわ」
大魔法使いルーファスについても若いご令嬢たちはこぞって、彼は背の高い男性で美形らしいと楽しげに噂していた。
彼本人のすぐ傍に居るサブリナは、複雑な気持ちを抱えて、ただ彼女たちの会話を聞いているしかない。
大魔法使いルーファスのことは知られているものの、彼が何故無関係なはずのアシエード王国を救ってくれる気になったのかについては、知られていなかった。
国としては彼からの申し出という美談で片付けてしまった方が良いという判断なのだろう。
本当は、突然召喚されたばかりのルーファスが、サブリナを見つけ『迎えに来るのが遅くなってごめんね』と言い恋人だと呼んだ。
「若き美形の魔法使いだとか。素晴らしいわ……」
「ああ。私も、ぜひ、お会いしてみたいわ……どんな方なのかしら?」
「ああ。ルーファス様……ひと目だけでも、是非見てみたいわ。だって、こんなにも噂になっているのだもの」
「私だってそうよ。救世主だもの。きっと、素敵な方に違いないわ」
大魔法使いルーファスについても若いご令嬢たちはこぞって、彼は背の高い男性で美形らしいと楽しげに噂していた。
彼本人のすぐ傍に居るサブリナは、複雑な気持ちを抱えて、ただ彼女たちの会話を聞いているしかない。
大魔法使いルーファスのことは知られているものの、彼が何故無関係なはずのアシエード王国を救ってくれる気になったのかについては、知られていなかった。
国としては彼からの申し出という美談で片付けてしまった方が良いという判断なのだろう。
本当は、突然召喚されたばかりのルーファスが、サブリナを見つけ『迎えに来るのが遅くなってごめんね』と言い恋人だと呼んだ。