救う気ゼロの大魔法使いは私だけに夢中。~「迎えに来るのが遅くなってごめんね」と助けてくれた見知らぬ美形に話を合わせてみたら~
サブリナ・ラディアント伯爵令嬢と共に入場して来たが、彼女とはどのような関係なのかと、興味津々で注がれる視線が向けられた。
「……サブリナ。飲み物は?」
「あ……ありがとうございます」
近くを通りがかった給仕の男性からグラスを受け取り、ルーファスはサブリナへとひとつ差し出した。
(……やはり、ルーファスは貴族だったのかしら。こういう夜会の席でも余裕を崩さず、動作も|そつがない(スマートだ)もの。ますます、彼の過去が不思議だわ)
そう思うものの、ルーファスにはアシエード王国を救って貰わねばならない。
だから、サブリナがいくら不可解だといくら思おうとも、黙ったままで彼の機嫌を損ねないようにすることが最優先なのだ。
「サブリナ。せっかく舞踏会に出て来たんだ。踊ろうか」
「えっ……あ。はい。喜んで」
舞踏会に二人揃って入場するということは、最初のダンスを共にするという意味だ。やはりルーファスはそういう作法をよく理解しているようで、サブリナに礼をしてから手をゆっくりと差し出した。
「……サブリナ。飲み物は?」
「あ……ありがとうございます」
近くを通りがかった給仕の男性からグラスを受け取り、ルーファスはサブリナへとひとつ差し出した。
(……やはり、ルーファスは貴族だったのかしら。こういう夜会の席でも余裕を崩さず、動作も|そつがない(スマートだ)もの。ますます、彼の過去が不思議だわ)
そう思うものの、ルーファスにはアシエード王国を救って貰わねばならない。
だから、サブリナがいくら不可解だといくら思おうとも、黙ったままで彼の機嫌を損ねないようにすることが最優先なのだ。
「サブリナ。せっかく舞踏会に出て来たんだ。踊ろうか」
「えっ……あ。はい。喜んで」
舞踏会に二人揃って入場するということは、最初のダンスを共にするという意味だ。やはりルーファスはそういう作法をよく理解しているようで、サブリナに礼をしてから手をゆっくりと差し出した。