救う気ゼロの大魔法使いは私だけに夢中。~「迎えに来るのが遅くなってごめんね」と助けてくれた見知らぬ美形に話を合わせてみたら~
(あ。もしかしたら、コードウェル公爵は現在、父と権力争いを……? だから、娘の私のことを嫌いになってしまったのかしら?)
アシエード王国でも大きな権力を持つ大臣同士であれば、何かと争うこともあるかもしれない。
彼は王家に次ぐ権力を持つ公爵位でもあるし、フレデリックと何かあってその娘が大魔法使いルーファスと一緒に居るところを見れば、あのように敵意を剥き出しにした視線を向けるのかもしれない。
(これは、お父様に確認した方が良さそうだわ。言葉を選ばなければならないルーファスと違い、お父様になら本人に疑問をぶつけた方が早いと思うもの)
「サブリナ」
「っ……何? ルーファスっ」
考え事をして上の空になっていたサブリナは、慌てて隣に座るルーファスの顔を見た。
真っ直ぐにサブリナを、見つめる視線。紫があまりに美しい瞳と視線が合って、彼女は胸を高鳴らせ慌ててしまった。
「一体、何を熱心に考えているの? 舞踏会は楽しくなかった?」
サブリナはこれまでに自分が考えていた事は、ルーファスにそのまま伝えられる話ではないと息をついた。
(コードウェル公爵のことは、ルーファスに何か言わなければいけない話でもないわね。もちろん、ルーファスの過去についてもそうだけれど)
「いいえ。貴方のおかげで、とても楽しめたわ……私は社交デビューしてからこれまでは、舞踏会でも、ただ緊張するばかりで、とても楽しいとは思えなかったから」
それは、サブリナの素直な気持ちだった。
アシエード王国でも大きな権力を持つ大臣同士であれば、何かと争うこともあるかもしれない。
彼は王家に次ぐ権力を持つ公爵位でもあるし、フレデリックと何かあってその娘が大魔法使いルーファスと一緒に居るところを見れば、あのように敵意を剥き出しにした視線を向けるのかもしれない。
(これは、お父様に確認した方が良さそうだわ。言葉を選ばなければならないルーファスと違い、お父様になら本人に疑問をぶつけた方が早いと思うもの)
「サブリナ」
「っ……何? ルーファスっ」
考え事をして上の空になっていたサブリナは、慌てて隣に座るルーファスの顔を見た。
真っ直ぐにサブリナを、見つめる視線。紫があまりに美しい瞳と視線が合って、彼女は胸を高鳴らせ慌ててしまった。
「一体、何を熱心に考えているの? 舞踏会は楽しくなかった?」
サブリナはこれまでに自分が考えていた事は、ルーファスにそのまま伝えられる話ではないと息をついた。
(コードウェル公爵のことは、ルーファスに何か言わなければいけない話でもないわね。もちろん、ルーファスの過去についてもそうだけれど)
「いいえ。貴方のおかげで、とても楽しめたわ……私は社交デビューしてからこれまでは、舞踏会でも、ただ緊張するばかりで、とても楽しいとは思えなかったから」
それは、サブリナの素直な気持ちだった。