救う気ゼロの大魔法使いは私だけに夢中。~「迎えに来るのが遅くなってごめんね」と助けてくれた見知らぬ美形に話を合わせてみたら~
「君は魔法についての初歩も知らないからね。誰しも異国の言葉は、元々話せなければ、耳で聞いても意味が通らないだろう? これもそういったものだ。長い時が流れれば、やがて意味が異なってくるものもある。僕の今のやり方だと、あの魔界の門に封印の魔法を重ね掛けしても、長くは保ちそうにないんだ」

 教師が学生に教えるように、ルーファスはゆっくりと説明した。

「……そうなのですか?」

「ああ。だから、過去のやり方を踏襲することにした。魔界の門に掛けられていた封印は、半永久的に機能するようになっていたようだ……封印が解けてしまったことが不思議だ。それを追求するのは、封印を掛け直してからになるだろうが……」

 肘をついて物憂げな表情で言ったルーファスは、目の前に置かれたお茶を飲んだ。




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