救う気ゼロの大魔法使いは私だけに夢中。~「迎えに来るのが遅くなってごめんね」と助けてくれた見知らぬ美形に話を合わせてみたら~
 サブリナはこれまでに彼が言っていた言葉は、そんな意味だったのかと理解し頷いた。

「サブリナ。封印が解けて王家の森は危ない。だと言うのに、何故こんな場所に来た」

 それは、怒りを感じ咎めるような口調ではあったものの、ルーファスがここに来てくれなければ、サブリナは魔物に襲われていたかもしれない。

 だから、サブリナは彼の言う通りに、自分こそが悪いことをしたと反省していた。

(アシエード王国は今、滅亡の危機にいる。だと言うのに、私ったら救ってくれるルーファスに心配を掛けてしまって……叱られてしまうのも、当然だわ)

 年端もゆかぬ我慢することも出来ない子どものような事をしてしまったのだ。彼が怒ってしまうのも無理なかった。

「……ごめんなさい。ルーファス」

 素直に謝罪をしたサブリナに、ルーファスも彼女には悪気はなかったと思い直したのかもしれない。

「……君を責めるようなことを言ってしまって、僕が悪かった。もしかしたら、あの時に何があったらと思い、動揺してしまった」

 悔いるように呟いて、彼女の身体をぎゅっと抱きしめた。

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