救う気ゼロの大魔法使いは私だけに夢中。~「迎えに来るのが遅くなってごめんね」と助けてくれた見知らぬ美形に話を合わせてみたら~
御者が気が付くように馬車の前方を叩いて、停めるようにと指示をした。
サブリナは馬車の扉を開いて、御者が足台を用意するのも待たず外へと飛び出した。
「お嬢様! いけません。お待ちください!」
慌てた御者が追い掛けて来る気配がしたが、サブリナは白い兎の傍に来てそっと背中をさすった。
(もしかして、もう死んで居るのかしら? いえ。温かいわ。眠っている……?)
肉食動物に捕食されるような、か弱い草食動物なのに、このような開けた場所に身を隠さず無防備に眠っている訳はない。
明らかにおかしい事態でサブリナが、おかしいと気が付いた時には、もう遅かった。
「女は本当に……可愛い動物が好きだなー?」
「本当そうっすよね。一日に何度かここを通るから、兎でも置いておいたら、絶対に引っかかると思いました」
サブリナが慌てて振り返れば、彼女のすぐ傍に居たはずの御者や、馬車の後部に居た護衛騎士二人が拘束されていた。
周囲を見渡せば、数人……いや、十数人の男たちがサブリナを取り巻いていた。
「おいおい。逃げるなよ。あいつらが、どうなっても良いのか?」
サブリナは馬車の扉を開いて、御者が足台を用意するのも待たず外へと飛び出した。
「お嬢様! いけません。お待ちください!」
慌てた御者が追い掛けて来る気配がしたが、サブリナは白い兎の傍に来てそっと背中をさすった。
(もしかして、もう死んで居るのかしら? いえ。温かいわ。眠っている……?)
肉食動物に捕食されるような、か弱い草食動物なのに、このような開けた場所に身を隠さず無防備に眠っている訳はない。
明らかにおかしい事態でサブリナが、おかしいと気が付いた時には、もう遅かった。
「女は本当に……可愛い動物が好きだなー?」
「本当そうっすよね。一日に何度かここを通るから、兎でも置いておいたら、絶対に引っかかると思いました」
サブリナが慌てて振り返れば、彼女のすぐ傍に居たはずの御者や、馬車の後部に居た護衛騎士二人が拘束されていた。
周囲を見渡せば、数人……いや、十数人の男たちがサブリナを取り巻いていた。
「おいおい。逃げるなよ。あいつらが、どうなっても良いのか?」