リアル・アクション・アプリ
体重の軽そうな子に協力してもらわないとクリアできないかもしれない。
そんなことを考えている間に数学の授業は終わってしまっていた。

【R‐アプリ】のことが気になって、重要な説明まで聞き逃すなんて。
と、落ち込んでいる暇もない。

「瞳!」
と、昇に声をかけられてふりむくと、スマホを片手に近づいてきた。

「おんぶさせてくれ」
堂々とそう言い放つ昇にクラスメートたちからざわめきが起こった。
【R‐リアル】から送られてくる通知を知らない子たちからすれば、驚きの発言に違いない。

「ちょっと昇。場所を移動しよう」
私は自分の顔が真っ赤になるのを感じながら急いで教室を出たのだった。
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