リアル・アクション・アプリ
「わかった。妹を呼んでくるからちょっと待ってて」
美穂はそう言うと階段を駆け下りていった。
「そういえば美穂ちゃんって妹がいるんだっけ」

「うん。食が細くてすごく小さいって聞いたことがあるよ」
「じゃ、その間に俺たちは撮影するか」

昇が知里に自分のスマホを手渡した。
「えっと、ほ、本当におんぶするの?」
「当たり前だろ。これくらいのミッションクリアできなくてどうするんだよ」

言いながらすでにスタンバイしている昇。
私の目の前には昇の背中がある。

「早くしないと時間がなくなるよ?」
隣から楽しそうな知里の声まで聞こえてきて、私はキュッと目を閉じた。
そして両手を伸ばして昇の背中に触れる。

ここまできたら、やるしかない!
目をとじたままで昇の背中に飛び乗ったのだった。
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