リアル・アクション・アプリ
乱暴に靴を脱ぎ捨ててリビングへ向かい、リビング横の寝室へと向かった。
寝室にはベッドがふたつと、お母さんのドレッサー。

それに大きな本棚が置かれている。
「よし、とにかく探そう」
昇がすぐに本棚に向かって本の間や奥にスマホがないか探し始めた。

私はお母さんのドレッサーの引き出しを確認し、知里はクローゼットを開く。
6畳ほどのスペースでも、探せそうな場所は沢山ある。

ドレッサーの中には化粧水や乳液の試供品が詰まっていて、奥まで手を突っ込んでみたけれど、私のスマホは見つけられなかった。

次にベッドの下を確認する。

ここには普段使わないものが入っている大きめの箱が置かれていて、ひとつ引っ張り出してみるとホコリが舞い上がった。

長い期間触れていないみたいだから、ここも違う。
「本棚にはなかったぞ」

一通り本棚を探し終えた昇が言う。
残るは知里が調べてくれているクローゼットの中だけだ。
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