恋しちゃってもいいですか？

慌てて制服に着替えて洗顔して荷物をまとめて準備する。
「あら結愛おはよう。珍しく寝坊したんやね。」
お母さんにクスクス笑われる。寝坊してるって分かってるんやったら起こしてくれてもよかったのに。
「はいこれ今日のお弁当。あと朝ご飯にこのパン持って行き。食べる時間ないやろ？」
と言ってもう既に保冷バッグに入れられたお弁当とあんぱんを渡してくれた。
「ありがとう！」
髪の毛はストレートアイロンで済まし，日焼け止めだけ塗る。よし何とか10分で準備できた。
「行ってきまーす！」
「いってらっしゃい。香穂ちゃんにちゃんとごめん言うとくんやでー。」
「うん！」
私は大慌てで自転車を漕いだ。

家から学校までは10分はかからない。だからこの時間に家を出たらギリ間に合う。にしても何で今日に限って信号引っかかるんよ！遅刻するやんか！