妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
「さてと、色々と話してしまったけれど、結局の所私達にはできることはない訳だし、アドルグお兄様達に任せるしかないのよね……」

 ドルイトン侯爵家に関する話を、イフェネアお姉様は切り上げた。
 その理由は単純明快で、言葉にした通りのものだろう。

 アドルグお兄様方は、今はきっとドルイトン侯爵家の屋敷にいて、事態の解決に当たっているはずだ。私達はその帰りを待つしかないというのが、現状である。
 結局の所、私達が何を言っても無駄なのだ。ことが進んでいる以上、私達にはその結果を待つしかないのである。

「まあ、三人には悪いけれど、ケーキでも食べて待っていようかしらね」
「ケーキですか? ああ、そういえば、そんなものがありましたね」
「……こういう時には、弟や妹から選ぶと相場が決まっているものだわ。クラリアとロヴェリオ殿下から選んで頂戴」
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