妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
 私は、ゆっくりと深呼吸した。
 ロヴェリオ殿下の突然の告白というものは、すぐに受け入れられるようなことではなかった。故に一旦、落ち着くことにしたのだ。
 私は、ロヴェリオ殿下の方を改めて見てみた。深呼吸したおかげか、幾分か冷静になることはできている。故に彼の真剣さというものが、より伝わってきた。

「ロヴェリオ殿下、あなたからそう思われていたことを、私は嬉しく思います。その告白への返答を、しなければなりませんね」
「あ、ああ……」

 私は、ロヴェリオ殿下の目を真っ直ぐに見つめていた。
 当然のことながら、私は答えを出さなければならない。その答えは決まっている。故に私は、ゆっくりと口を動かした。

「ロヴェリオ殿下、私もロヴェリオ殿下のことが好きです」
「クラリア……」
< 298 / 309 >

この作品をシェア

pagetop