妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
 結局の所、権力には権力をぶつけるしかないという結論になった。
 スーパーアドバイザーとして呼ばれたロヴェリオ殿下が王族として止める。それが今回の作戦の肝だといえるだろう。
 ロヴェリオ殿下には負担をかけてしまうことになるが、この際それは仕方ない。もちろん、私達の方からもお兄様方に釘を刺しておくつもりだ。

「それじゃあ、クラリアは兄弟と仲良くなれたってことなのか?」
「ええ、そういうことになりますね」

 せっかく来てもらったということで、私はロヴェリオ殿下に最近あったことを伝えていた。
 ちなみに、エフェリアお姉様とオルディアお兄様はこの場には既にいない。お兄様達程ではないにしても、二人とも色々と忙しいようだ。

「まあ、実の所俺はそんなに心配しているという訳でもなかったんだけど……」
「そうなのですか?」
「皆のことはよく知っているからさ。クラリアを虐めるような人達ではないって思っていたよ」
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