妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
 続くウェリダンお兄様の発言に、私達は驚いた。
 どうして私達の秘密の会議のことを知っているのだろうか。あのことは他言無用であると、エフェリアお姉様やオルディアお兄様と決めていたはずなのに。

「僕達は大人ですからね。子供の行動というものは把握しているものですよ。何かあったらいけませんからね」
「そ、それじゃあ、会議の内容なんかも……」
「大方、王家による介入を狙っているのでしょうね。それは有効な手だと思います。国王様を説得するのは骨が折れますからね。こちらとしては折衷案を考えざるを得ません」
「あ、結構いい感じだったのですね……」

 ウェリダンお兄様は、余裕そうな笑みを浮かべながらも、私達の作戦に困っているようだった。
 ただそれは、当たり前のことである。いくら公爵家の令嬢を侮辱したからといって、絞首台なんて無理があるのだ。鞭打ちだって、普通は通る案ではない。
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