相思相愛・夫婦の日常~ひか♡ちな編~
初診のため、しばらく待ってやっと呼ばれた。

「井澤さん!第二診察室へどうぞ〜」

中に入って千波は、目を見開いた。

「井澤さん!?」
医師として、イタノがいたのだ。
イタノも驚愕し、目を見開いている。
 
「イタノさん?」

「どうされました?」

「あ…お風呂場で滑っちゃって、手をついた時に捻ったみたいで……」

レントゲンを取り、診察してもらう。
知り合いの人に診察してもらうのは、なんだが変な感じだ。

「ん…レントゲンでも、骨に異常はありません。
捻挫ですね。
全治、一週間から十日くらいかな?
利き腕で不便でしょうが、できる限り安静にされてくださいね」

「はい、わかりました」

会計が済んで、湿布と痛み止めを処方してもらった。
そして光琉にメッセージを入れようとスマホを出す。

光琉から、電話とメッセージが入っていた。
マナーモードにしていたので、気づかなかったのだ。

【ちなちゃん、どうしたの?
電話に出ないなんて、あまりないから。
声聞きたいけど、仕事に戻らなきゃ。
それでね、今日も残業になりそうなんだ。
最近、残業ばっかごめんね。
ご飯も食べて帰るから、遅くなるよ。ごめんね】
【俺がいないからって、ご飯食べないなんてダメだからね。
ちゃんと食べること!】
【あと!イカの塩辛とご飯だけってのもダメだよ!】

立て続けにメッセージが入っていて、千波はクスッと笑った。

【お仕事、お疲れ様(⁠•⁠‿⁠•⁠)
わかった!】
【でも手首を捻挫したの。
だから、お弁当買って食べます!】
【あ、心配しないでね!
大丈夫だから!】

弁当を買い、ゆっくり自宅マンションに帰る。
心なしか、肩が落ちている。

「でも、夜まで会えないのは寂しいな……」
ポツリと呟き、自宅マンション近くのコンビニに入った。
光琉の好きなハンバーガーを購入した。
コンビニでしか売ってないハンバーガーで、挟んであるハンバーグが美味しいのだ。

「半分ずつなら、食べれるよね?」

そして………
早速、弁当を温めて食べていると……

チャイムが鳴り響く。
インターフォンで確認する。
「あれ?イタノさん?
…………はい、どうされました?」

『井澤さん、夕食食べました?』
そう言って、袋を軽く上げた。


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