相思相愛・夫婦の日常~ひか♡ちな編~
「井澤くん待ってるんですか?」

「あ…
いや、これ…
差し入れです…!」

「おっ!旨そう…!」

「ひかく…あ、旦那さんに連絡しても繋がらないので、ニトウさんにお渡ししていいですか?」

「はい!
じゃあ…預かりますね!
井澤くんに渡します!」

「ありがとうございます!
すみませんが、よろしくお願いします!」
丁寧に頭を下げ、会社を後にした。

「ヤバ…マジで、可愛いし…//////」

そんな千波を見送り、呟くニトウ。
千波から受け取った菓子の入った紙袋を握りしめ、会社に入った。


光琉は会議中で、ちょうどニトウと一緒になる。

「おっ!井澤くん、ちょうど良かった!」

「ニトウくん、お疲れ」
何度も言うが、千波がいないので光琉はクールでほぼ真顔だ。

「これ!」  
紙袋を渡す。

「は?」

「差し入れ!」

「差し入れ?」

「奥さん、下に来ててさ。
井澤くんに繋がらないからってんで、代わりに受け取ったんだ!」

それを聞いて、慌ててスマホを確認する。
数件の千波からの不在着信が入っていた。

「ほんと可愛いよなぁ〜、井澤くんの奥さん!」

「………」

「ねぇねぇ今度、奥さんも一緒に飲みに行こうよ〜
もちろん、奢るから!」

「嫌」

「えー!」
頬を膨らませ、ブツブツ言っているニトウ。

『ちなってさ。
なんか、薬でも撒いてんのかな……』

そんな中、光琉は雷太の言っていた言葉を思い出した。

学生の頃から、千波はとにかくモテていた。
告白されることも多くて、その度にシスコン雷太は嫉妬して追い払っていた。

そんな状況が続き、雷太が言った言葉だ。

“惚れ薬でも、男達に撒いてんじゃね?”と。

「フフッ…」
思わず、笑いが出た。

「は?何?井澤くん」

「あ、ううん(笑)」

ほんと、雷太の言う通りだ………!


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