相思相愛・夫婦の日常~ひか♡ちな編~
“俺の大事なちなちゃんを傷つけた”

光琉は、倒れている不良達に再度殴りかかろうとする。
『『『光琉!!?』』』

『光琉!!もうやめろ!!』
翔琉に羽交い締めにされて、押さえつけられる。

『でも!!
こいつ等が、ちなちゃんを………!!』

『でもこんなこと“ちなは望んでない!!!”』
翔琉に諭され、そこで力をなくしたように項垂れた。

そして去ろうとする光琉達。
そこに不良の一人が、ナイフを持ち後ろから襲いかかる。

『光琉…!!!!?
―――――――――』


『――――パパ!お兄ちゃんは!?』
『雷武!!』
『カケくん!!』

病院の処置室の前。
翔琉、光琉、雷武が項垂れている。

千波、リナ、里海が駆けつける。

ゆっくり首を横に振った、雷武。

雷太が光琉を庇って刺され、命を亡くしたのだ。

それを見て、千波とリナは泣きぐずれ、里海も力が抜けたように椅子にへたり込んだ。


――――――――――
――――――…………………
「その時お前、俺に誓ったよな?
“もう、喧嘩はしない”って。
なのにそれからも、喧嘩繰り返してたよな光琉」

「………」

「翔琉も言ってたろ?
けじめをつけろって!
翔琉も、里海ちゃんとの結婚を認めてもらうために、夏尾の両親…つまりお前の祖父母と“暴力を振るわない”って制約を交わしたこと話したよな?」

「うん」

「翔琉はそれを頑なに守って、里海ちゃんとの結婚を了承してもらった。
そして、お前を妊娠したんだ。
それまで、子どもを作ることも禁じられたらしいしな」 

「………」

「そんな覚悟もない奴に、大事な娘はやらねぇ」

「………わかった」

「何が?」

「俺も誓うよ」

「はい?」

「もう二度と“暴力は振るわない”」

「信用できねぇよ!バカ」

「でも、ちなちゃんと結婚したいんだ!」

「………」

「………」

「………」

「雷太の代わりに俺が守るって決めたから!」

「雷太の代わりなら、いらねぇよ。
お前なんかいなくても、俺がちなを守るし。
それに、ちなの周りには結構男多いしな」

「じゃあ…どうすれば、認めてくれるの?」

「つか!
翔琉は?
お前の親父は、結婚のこと何っつってるの?」

「雷武に一任するって。
俺がちなちゃんを傷つけるわけないことはわかってるけど、やっぱ…雷太のことを気にしててさ。
ちなちゃんまで、傷つけることがあったら…って心配してる。
母さんも、二度とちなちゃんを傷つけたくないって言ってて」

「………そうか…」

「雷武」

「ん?」

「何すればい?
土下座?
それとも、雷武に好きなだけ殴られてもいいよ」

「光琉…」

「ちなちゃんと結婚したいんだ!
ちなちゃんは、俺の全てだから……!
ねぇ、何でもするから!」

「……………
お前、その狂気を“封印できるか?”」

光琉を見据え、雷武が言い放った。


< 4 / 66 >

この作品をシェア

pagetop