相思相愛・夫婦の日常~ひか♡ちな編~
千波のワガママ? 〜光琉 side〜
前にも言ったように、俺のちなちゃんは淋しい時、不安な時、ヤキモチを妬いた時…頑なに俺から離れない。
まるでスイッチが入ったように、俺に依存する。
ある意味、ウザいくらいに――――――
休日。
ソファに座る俺の膝の上に跨り抱きついている、ちなちゃん。
俺は、ちなちゃんの背中をゆっくりさすっていた。
「ちなちゃん」
「ん……」
眠そうな声だ。
「ちょっと、横に寝かすよ?」
「え!?嫌!!何処行くの!!?」
「え?あ、ちなちゃん眠そうだから、なんか掛ける物を持ってこようかと……」
「いらない!寝ないから!」
「そっか。わかった!」
“かなり”不機嫌だ。
こうゆう日は、火に油を注がないようにひたすらちなちゃんのワガママを受け入れるしかない。
だって、もしこれ以上燃え上がるようなことになったら………家出をしかねない。
ちなちゃんは寂しがり屋ではあるが、頑固なところがある。
そして、元・不良だったリナさんの娘なだけあり、ある意味肝が据わっている。
家出すると、何処でどう過ごしてるのかわからないが、一週間音信不通になり帰ってこない。
しばらくして……
「ちなちゃん」
「今度は何!?」
「コーヒー淹れようか?
甘いカフェオレ!」
「いらない!」
「うん、わかった!」
更にしばらくして……
「ちなちゃん」
「もう!何!!?」
「トイレ行きたいんだ。
すぐに戻ってくるから、離れてくれない?」
「………」
「お願い」
「………」
ちなちゃんは無言で、俺から離れソファに座った。
「ごめんね。すぐに戻ってくるからね!」
頭をポンポンと撫でる。
「ついてく」
「え?トイレだよ?」
「ドアの前まで!」
「うん、わかった!」
俺は、心の中でため息をついた。
用を済ませ、またソファに座った俺の膝の上に跨り抱きつくちなちゃん。
すると、ちなちゃんのスマホの着信音が鳴り始めた。
「ん?ちなちゃん、電話だよ?」
「無視する。
今、手が離せない」
いやいや…と首を横に振り、更に俺の首に顔を埋めた。
テーブルの上のちなちゃんのスマホを覗く。
「雷武からだよ?」
「後からかける!」
しばらく鳴って、切れて、今度は俺のスマホに雷武から電話がかかってきた。
ちなちゃんを抱っこしたままスマホを取り、電話に出た。
「もしもし?」
『ちなは!?』
「ここいる」
『じゃあ、代わって』
「…………今、ちょっと取り込み中なんだ。
俺が聞くから」
抱きついているちなちゃんを横目に言った。
『ヤリイカの一夜干しをゲットしてさ!
持ってってやろうと思って!』
「わかった」
『それに、会いたいし!』
「わかった。
伝えとく」
ちなちゃんに伝えると「わかった…」と、ゆっくり俺の膝から下りた。
まるでスイッチが入ったように、俺に依存する。
ある意味、ウザいくらいに――――――
休日。
ソファに座る俺の膝の上に跨り抱きついている、ちなちゃん。
俺は、ちなちゃんの背中をゆっくりさすっていた。
「ちなちゃん」
「ん……」
眠そうな声だ。
「ちょっと、横に寝かすよ?」
「え!?嫌!!何処行くの!!?」
「え?あ、ちなちゃん眠そうだから、なんか掛ける物を持ってこようかと……」
「いらない!寝ないから!」
「そっか。わかった!」
“かなり”不機嫌だ。
こうゆう日は、火に油を注がないようにひたすらちなちゃんのワガママを受け入れるしかない。
だって、もしこれ以上燃え上がるようなことになったら………家出をしかねない。
ちなちゃんは寂しがり屋ではあるが、頑固なところがある。
そして、元・不良だったリナさんの娘なだけあり、ある意味肝が据わっている。
家出すると、何処でどう過ごしてるのかわからないが、一週間音信不通になり帰ってこない。
しばらくして……
「ちなちゃん」
「今度は何!?」
「コーヒー淹れようか?
甘いカフェオレ!」
「いらない!」
「うん、わかった!」
更にしばらくして……
「ちなちゃん」
「もう!何!!?」
「トイレ行きたいんだ。
すぐに戻ってくるから、離れてくれない?」
「………」
「お願い」
「………」
ちなちゃんは無言で、俺から離れソファに座った。
「ごめんね。すぐに戻ってくるからね!」
頭をポンポンと撫でる。
「ついてく」
「え?トイレだよ?」
「ドアの前まで!」
「うん、わかった!」
俺は、心の中でため息をついた。
用を済ませ、またソファに座った俺の膝の上に跨り抱きつくちなちゃん。
すると、ちなちゃんのスマホの着信音が鳴り始めた。
「ん?ちなちゃん、電話だよ?」
「無視する。
今、手が離せない」
いやいや…と首を横に振り、更に俺の首に顔を埋めた。
テーブルの上のちなちゃんのスマホを覗く。
「雷武からだよ?」
「後からかける!」
しばらく鳴って、切れて、今度は俺のスマホに雷武から電話がかかってきた。
ちなちゃんを抱っこしたままスマホを取り、電話に出た。
「もしもし?」
『ちなは!?』
「ここいる」
『じゃあ、代わって』
「…………今、ちょっと取り込み中なんだ。
俺が聞くから」
抱きついているちなちゃんを横目に言った。
『ヤリイカの一夜干しをゲットしてさ!
持ってってやろうと思って!』
「わかった」
『それに、会いたいし!』
「わかった。
伝えとく」
ちなちゃんに伝えると「わかった…」と、ゆっくり俺の膝から下りた。