相思相愛・夫婦の日常~ひか♡ちな編~
永幸「………ごめん…」

永幸が項垂れるように謝る。
そこに、雷武と翔琉が戻ってくる。

雷武「あれ?なんか…雰囲気悪くね?」
翔琉「どうしたの?」
雷武と翔琉が、不思議そうに首を傾げて言った。

千波「…………でも……
好きなの…」
ポツリと呟くように言う、千波。

そして今度は、永幸に向かってはっきりと言った。

千波「それでも、私はひかくんが好き…!!」

永幸「ちな…」
光琉「ちなちゃん…」

千波「ずっと好きだったから。
確かにひかくんは、恐ろしい人だけど……
でも、私の前では手を上げない。
いつも優しくて穏やかで、何でも出来て、包み込んでくれる人。
私の甘えも快く嫌な顔せず、受け留めてくれる。
…………だから、ひかくん、永くん。
私、これからもっともっと強くなる!
ひかくんが、二度と手を上げなくていいように。
そしたら、ひかくんが自分自身も他人も傷つけずに済む。
永くんだって、ひかくんのことを“悪魔”って思わなくなる」

永幸「そう…だよね。
ごめんね、未練たらしくて……」
永幸が切なく微笑む。

千波は、ゆっくり首を横に振った。

千波「永くんには、本当に感謝してる」

永幸「え?」

千波「ひかくんへの気持ちをずっと引き摺ってた私を、責めることなく変わらずに愛してくれて、結局ひかくんを選んだ私を責めることなく許してくれて、引いてくれた。
普通なら、こんな仏みたいな人いない」

永幸「うん」

千波「永くん、良いんだよ?」

永幸「え?」

千波「私は、永くんを沢山傷つけた。
責められて当然。
だから、責めて良いんだよ?」

永幸「ううん。
ちなの気持ちを知ってて、それでも僕の彼女にしたのは僕なんだから。
…………ちな。僕もいい加減、未練を絶つよ。
それで、ちなとちゃんと幼馴染みに戻りたい…!」

永幸が、千波に握手を求める。

千波は大きく頷き、その手を握った。


< 63 / 66 >

この作品をシェア

pagetop