相思相愛・夫婦の日常~ひか♡ちな編~
おまけ〜白﨑家の賑やかな朝〜
千波が中学、雷太が高校に入学した頃の話―――――


朝。
雷太が隣の千波の部屋に、千波を起こしに向かう。

千波の部屋に入ると、けたたましくアラームがなっている。
それなのに千波は、ぐっすり眠っていた。

「……ったく…(笑)可愛いな!ほんと」
呟いてアラームを止め、千波を揺すり起こす。

「ちなー!ちな、起きろ〜!」

「んん…っ…!や!」

「でも遅れるぞ〜!」

とにかく優しい雷太。
絶対に怒ることがない。
あくまでも、優しく揺すり起こすのだ。

「眠い…」

「だよな…
ごめんな、俺が遅くまで付き合わせたから…」

昨晩、ゲームで遊んでいた二人。
雷太が謝っているが、本当は“千波が雷太を遅くまで付き合わせたのだ”

するとそこに、雷武がノックして入ってきた。

「ちな〜」
「あ、親父おはよ。
ちな、なかなか起きねぇんだよ…」

「そっか…
…………ちな〜、起きねぇと遅刻すんぞ〜」
雷武も同じく、優しく揺すり起こす。

「いや!!
あっち行って!」

「そんなこと言うなよぉ〜
パパ、悲しいな…」

「眠いの!!」

「………うーん…少し時間置くか、雷武」
「そうだな…
ちなが可哀想だし」

すると、バン!!と勢いよくドアが開き、リナが入ってきた。
「千波!!起きな!!」

「リナ、ちょっと待てよ!」
「ちな、眠そうなんだよ、もう少し寝かせてやろうぜ!」

「は?
あんた等、揃いも揃ってバカ?」
そう言ったリナ。
千波の掛け布団を剥ぎ取った。
「千波!!早く朝ご飯食べな!!」

「や!眠い!」

「千波!!いい加減にしな!!」

「や!」

「おい、リナ!!」
「やめろよ!ちなが可哀想だろ!!?」
雷武と雷太は、リナには強くでる。
二人揃って、リナに凄んだ。

しかし、リナも負けてない。
「は?
つか、二人は早く飯食え!!」

「相変わらず、口わりぃなー」
「俺はちなと食うから」

「…………千波!!」
何度も千波に声を掛けると、漸く目を覚ました千波。

「ん…あ…ママ…」

「ちーちゃんおはよ。
早く起きな!
時間なくなるわよ!」

「あ…うん…ごめんねママ」

「良いのよ」

起き上がる千波に、雷武と雷太が「おはよう!ちな!」と微笑んだ。

千波も、ふわりと笑って「おはよう!」と挨拶した。

「「「可愛い〜!!」」」
声を揃えて見惚れる、雷武と雷太とリナ。


白崎家に、温かい笑い声が響いていた――――――








< 66 / 66 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:9

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

冷酷・楠木副社長は妻にだけは敵わない

総文字数/62,670

恋愛(純愛)62ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
眉目秀麗・文武両道。 何もかも完璧にこなす、スパダリ。 ━━━楠木 朱李━━━ しかし、性格は……… 自分や会社の迷惑になるモノ、 邪魔者は全て切り捨てる、冷酷な人間。 しかし誰よりも真っ直ぐで、誠実な男。 そんな彼には、例外がある。 それは、妻の千鶴に対してだ。 「朱李くん、ごめんなさい!!」 「ん?」 「朱李くんの大切なフィギュア、お掃除してたら落として割っちゃったの……」 (は?これ……限定のフィギュア…… これを手に入れるのに、二日徹夜したのに……) 「ご、ごめんなさい…私、どうしたらいい?」 「…………あ、いや、いいよ! わざとじゃないし! 大丈夫!」 惚れたら負けとは、よく言ったものだ。 朱李は、千鶴を誰よりも愛していて、 何でも許してしまうのだ。 ~そんな二人の物語~ 楠木 朱李 (くすのき しゅり) × 楠木 千鶴 (くすのき ちづる) この物語は、フィクションで作者の妄想物語です。 不快な点があるかもですが、良ければ読んでいただけると嬉しいです。 この物語は、大人の恋愛物語です。 それを踏まえた上でお願いします。 (作品に出てくる名前等は、実際に存在しません。 そして、作者のネーミングセンスは大目に見てください。 笑) ※表紙画像は、フリー素材です!
運命の恋を、君と…

総文字数/61,042

恋愛(純愛)61ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
最初はな。 たまたま再会して、 あの頃の気持ち思い出したからだったんだ。 それに、お前がなんだか不憫だったし、 まぁ、それなりに互いを知ってるし、 お前、優しくて癒されるし、 可愛いし、 家庭的だし。 やっぱ、好きだなって。 また付き合ってもいいかなって。 そんな程度の気持ちだった。 ********************* ずっとね。 心のどこかで、また会いたいって思ってたの。 毎日が目まぐるしくて、 必死に生きてきた。 本当は、苦しくて逃げ出したかった。 心にぽっかり穴が空いたあの時。 貴方に再会した。 冬澤 俊英 (ふゆさわ しゅんえい) × 水原 蓮花 (みはら れんか) この物語は、フィクションで作者の妄想物語です。 不快な点があるかもですが、良ければ読んでいただけると嬉しいです。 この物語は、大人の恋愛物語です。 それを踏まえた上でお願いします。 (作品に出てくる名前等は、実際に存在しません。 作者のネーミングセンスは大目に見てください。笑) ※ 表紙画像は、フリー素材です!
強烈な旦那様♡おバカなカメ

総文字数/44,203

恋愛(純愛)45ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
史上最強のラブラブ夫婦。 ━━━李範と夏菜━━━ 頭が良くて、イケメン。 優しくて、穏やかな紳士。 ちょっと過保護で心配性。 でも…こめかみに傷痕、 首にはタトゥー、クールで無愛想。 心の奥底に、深い悲しみを棲まわせている。 円城寺 李範 (えんじょうじ りはん) 何をするにも時間を要し、トロくておバカ。 でも小柄で可愛く、素直でお人好し。 李範が大好きで、依存気味。 いつも元気で、明るい純真無垢な女性。 円城寺 夏菜 (えんじょうじ かな) ~そんな二人の日常~ sadsukgc様☆レビュー、ありがとうございます! 続編アップしました! 【強烈な旦那様♡おバカなカメ~その後のちょっとしたお話~】も、読んでいただけたら嬉しいです! この物語は、フィクションで作者の妄想物語です。 不快な点があるかもですが、 良ければ読んでいただけると嬉しいです。 この物語は、大人の恋愛物語です。 それを踏まえた上でお願いします。 (作品に出てくる名前等は、実際に存在しません。 作者のネーミングセンスは大目に見てください 笑) ※ 表紙画像は、フリー素材です!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop