上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
 その泣き崩れそうなあかりを見てやっと頭の沸騰が治まりかける、今さらな話だ。

「あかり、なに?待って、なんでそんな泣くんだよ」

「うう……すみませ――」

「あかり、泣くな。ごめん、言い方が悪かった。エゴとか、そういうつもりじゃ……」

 謝ったら首を横に振ってそれを否定する。それでも泣きじゃくる肩が震え続けるからたまらなくなる。

「あかり、ちょっと待って、なに?ちゃんと話して?」

 俯いて顔を隠す手を放させるように掴んだら涙でボロボロになった顔。化粧は取れてハッキリ言って見ていられない状態だ。

「妊娠したら……樹さんといれなくなる……」

「――え?」

「子供ができるまで、そういう関係でしょ?でも、樹さんの子供を産んだらあなたとはもう一緒にはいれなくて、あなたの人生にも負担になる。あなたがいつか別の誰かと結婚するとき、絶対に重荷になる。子供の存在が、あなたの人生に大きく影響する……認知なんか頼めない、樹さんの未来を邪魔したくない、迷惑になりたくないんです――!」
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