【コミカライズ原作】上司と秘密の子作り契約始めます~あなたの子供を産んでもいいですか~
 スイートルームに差し込まれる朝日はこんなに白くて奇麗なのか。

 眠気眼のあかりは大きな窓にかけられたレースのカーテンの隙間から入り込んでくる朝日を見つめながらそんなことを思った。

 広い部屋の中、ベッドの下に乱れ落ちたバスローブがなんだかいやらしい。それを横目にしながらあかりは自分の背後から聞こえる小さな寝息に振り向いた。

 不破の寝顔を見るのは初めてだった。

 不破と何度か身体を重ねてもこんな風に朝を迎えたことなはい。寝顔を見るのも初めて、寝息を聞くのも初めて、これからもっと不破の初めてを知れると思うだけで胸が高鳴った。

 いつも見つめてくれる紅茶色の瞳が今は閉じられている。案外まつげも長いのか。スッと通った鼻筋に形のいい唇から規則正しい寝息が聞こえる。静かな寝息で息をしているのかな?そう思えるほど静かだ。

 こういう寝方なのか、深い眠りについているのか、これから不破と朝を迎えるたびそれが一つずつ解明されていくのかもしれない。それを思うと自然と頬が緩んだ。
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