【コミカライズ原作】上司と秘密の子作り契約始めます~あなたの子供を産んでもいいですか~
 (寝顔までかっこいいってなんなんだろう……私、寝起きなんか年々目も当てられないけどな)

 そんな気持ちがわくととても不破に寝起きの顔を晒せられない。寝ている隙に少しでも顔や髪の毛を整えたい、そう思ってあかりはベッドを抜け出した。

 顔を洗って軽くメイクをして髪の毛を整えた。鏡に映る自分を見ながら肌を触る。

 不破と関係を始めてからいろんなことが変わった。肌の調子も体型も。自分はこんな顔をしていただろうか、こんな肌の色をしていたのか、髪だって艶が戻った気がする。
 おろそかにしていた頃の自分は今では思い出せない、こんな風に自分の顔をゆっくり眺めるすらしていなかったのだから。

 持ち物だって変わった、化粧直しも今までは最低限だったが、ベースメイクも直せるほどのものは持ち歩くようにしたし、洗い流さなくてもいいトリートメントも鞄に入れている。香水類は苦手だが、髪や体から香るものは意識はしたい。不破に触れられた時、不破自身にも心地よく思ってもらいたい気持ちがある。

「あかり?」

 パウダールームに顔をのぞかせた不破はまたバスローブを羽織っていた。
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