上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
 それでも詰めてくる本田がいる。距離だけではない、質問もだ。

「彼氏、いるんですか?」

「本田くん!!」

「いるかいないか聞いてるだけですけど?」

「か、関係ないじゃん!!聞いてどうするの、そんなこと!!」

「いないならもっと真面目に攻めようかなって」

 真面目に攻めるとはどういう意味か。

「い、いる!!」

「マジっすか?」

「いるから諦めて!ごめん!」
 
 なにと言われたわけでもないのにあかりは勝手に断った。

「天野さん、嘘つくの下手すぎません?」
 
「うう、嘘じゃないよ!!いるから!彼氏!!」
 
「ふぅん?どんな人ですか?」
 
「どんな、って……」
 
「彼氏、どんな人?年上ですか?」
 
 あかりの頭の中に不破が浮かぶ。浮かんでから思う――彼氏ではないと。
< 85 / 197 >

この作品をシェア

pagetop