Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー


「自首するしかないですよね。」

「それは駄目!あんな男の為に、あなたの未来に傷が付くなんて・・・そんなの絶対に駄目だよ!」

「でも・・・・・・。」

小夜は玉穂の黒い携帯を見た。

幸い、玉穂と広之の繋がりはこの携帯だけだ。

警察は玉穂に行き着くことはないだろう。

でも、もしこのまま捜査が進んで、警察が玉穂と広之の関係に気づいてしまったら・・・。

それまでに一刻も早く、事件を終わらせなければならない。

犯人が捕まれば、事件の捜査も終わる。

そう、犯人が見つかれば・・・・・・。

「玉穂ちゃん。このことは誰にも言っちゃ駄目。あなたの心の内に秘めておくの。あなたにはこれから輝かしい未来がある。こんな過去に負けないで。いいわね?」

「はい・・・。私はこのことを誰かに聞いて欲しかっただけなんです。小夜さんもあんな男のことなんて早く忘れてください。今日はありがとうございました。」

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