Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー

署を出ると、駐車場に止めた車のそばで、桂木は煙草を吸いながら小夜を待っていた。

小夜は小走りに駆け寄った。

「桂木さん・・・。」

桂木の衣服は何日も取り替えていなかったようで、スーツの下に着ているワイシャツは皺でよれていた。

その顔つきはやつれ、口元には無精髭が生えている。

桂木さんは自分の身を顧みず、私の為に必死に動いてくれていたんだ・・・

自分のしたことが桂木をこんなにも痛めつけた。

小夜は改めて自分の愚かさを思い知らされた。

< 128 / 163 >

この作品をシェア

pagetop