Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー

そして・・・桜の蕾が芽吹く暖かい午後。

小夜の陣痛が始まり、桂木に付き添われ、病院へ急いだ。

小夜のお産は重かった。

微弱陣痛が長く続き、少しづつ痛みが強くなっていく。

「痛っ・・・」

「小夜。あともう少しだから、頑張れ・・・」

桂木が小夜の腰をさする。

波のようにこみ上げてくる痛みに、小夜は懸命に耐えた。

これを乗り越えれば・・・やっとあの子に会える・・・

そして小夜は分娩室へ運ばれた。

「お母さん。もう頭が出ていますよ。頑張って!」

看護師の励ましの声に小夜は頷く。

「ん!んんん!!!」

小夜は何回もいきんだ。

そして・・・

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