Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー
「おぎゃー」
赤子は大きな産声を上げた。
「産まれたの・・・?」
小夜は朦朧とした意識の中でそうつぶやいた。
赤子を取り上げた看護師が告げた。
「元気で可愛い男の子の赤ちゃんですよ。体重は3100グラム。ママ、頑張ったわね。」
看護師は赤子を小夜に抱かせてくれた。
「・・・やっと・・・やっと会えたね。私の元に生まれてくれてありがとう・・・。これからよろしくね。」
我が子をしっかりと抱きながら、目尻に涙を浮かべる小夜に桂木が言った。
「小夜。頑張ったな。」
「うん。」
そして桂木は赤子にも話しかけた。
「やっぱりお前のママは泣き虫だな。」