Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー
小夜は休憩室の畳に座り、お腹をさすった。
「もう大丈夫だから・・・いい子にしててね。」
しかし普段とは違うお腹の張りが、小夜の不安を大きくした。
そしてその張りと共にチクチクと痛みが増していった。
「痛っ!」
差しこむような激しい痛みが身体の中心を突き抜け、小夜はその場に倒れ込んだ。
「すみません!誰か・・・誰か救急車を・・・」
小夜は必死に声を上げた。
しばらくして休憩室に入ってきた同僚の岡部良子が、小夜に駆け寄った。
「下条さん!どうしたの?!」
「赤ちゃんが・・・お腹の赤ちゃんが・・・」
「ちょっと待っててね!すぐに救急車呼ぶから!」
その声を聞きながら、小夜は気を失った。