Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー
「小夜。かぼちゃプリン買ってきたぞ?お前、それ好きだっただろ?なかなか手に入らない店のプリンなんだぞ?」
小夜が好きなのは、かぼちゃプリンじゃなくてイチゴゼリーだ。
もしかして他の誰かと間違えた?
・・・ううん。
せっかく広之が私の為に買ってきてくれたんだから喜ばなくちゃ。
「わあ。ありがとう。」
「やっぱり小夜が一番可愛いな。素直だし従順だし。」
一番ってことは二番や三番の女もいるの?
広之の言葉を深読みしてしまう自分が嫌で、小夜はことさらに明るく振る舞った。
こんな私を繋ぎ止めようとしてくれるだけでも、嬉しく思わなきゃ。
小夜は広之に精一杯の愛想笑いをして見せた。