Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー
署に着き、スマホを見ると小夜からLINEが届いていた。
『今日はカレーライスだよ。桂木さんは辛口大丈夫?』
そしてその文面とともに、美味しそうなカレーの鍋が写真で送られてきた。
「フッ」
桂木はすぐに返信した。
『旨そうだな。辛口は大好物だ。』
そして道ばたを歩く鳩の写真を送信した。
文鳥を飼うくらいだ。
小夜は鳥が好きなんだろう。
桂木はそう単純に思った。
するとすぐに『可愛い♡』と小夜から返信が届いた。
『鳩も可愛いだろ?』
桂木のメッセージに小夜が答えた。
『桂木さんが可愛いってことだよ?鳩の写真を送ってくれるなんて、ギャップ萌え♡』
なんだよ、ギャップ萌えって・・・
しかし悪い気はしない。
「何、ニヤけてんだよ?ふーん。お前でもそんな顔するんだな。」
野間の冷やかしに、桂木は珍しく笑みで返した。