Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー

「うーん。マホっていう名前の関係者はいないんだけどなあ。」

そう言って帰りの車の中で野間が大きく伸びをした。

運転席でハンドルを握りながら、桂木も関係者の名前を思い出す。

真穂、真帆、真歩・・・そんな名前の女はいない。

でもきっとその女が事件の鍵を握っているはずだ。

「それにしてもこのマル害(ひがいしゃ)、どこへ行っても害虫並の嫌われ者だな。殺されるのは時間の問題だったのかもな。」

「ああ。」

野間のつぶやきに、桂木は短く同意した。

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