true or false~銀縁眼鏡を外した敏腕弁護士は、清純秘書に惑溺する
三多君の真剣な顔。
学生の時は、一緒に文化祭の準備をして、私が困っていると手伝ってくれた。
私の夢を真剣に聞いてくれて・・・
信じて・・・いいかなぁ。
「うん・・・分かった・・・」
大切にしたいっていう、三多君を信じよう・・・
「実は、私の家はひと駅隣なの」
「じゃあ、駅に行こうか」
2人で駅に向かっていると、私達の前に、立ちはだかる男性がいた。
「彼女をどうするつもりですか?」
目の前にいるのは・・・マ、マスター!?
マスターは、三多君を真っ直ぐ見据えている。
「不貞行為・・・三多さん、また悪い癖ですか?」
不貞行為・・・えっ?
私がビックリして、三多君を見ると、唇を噛み締めて俯いていた。
「前の奥さんと、それが理由で協議離婚して、痛い目にあったばかりというのに・・・その時の浮気相手、失礼、今の奥さんの妊娠中に浮気するなんて・・・」
「三多君・・・今の話、本当なの?」
三多君は、下を向きながら、
「ひ、人違いだよ、こんな人知らない。行こう!」
私の手を取ろうとした時、2人の間にマスターが割り込んできた。
「申し訳ないですが、彼女は私のお得意様でしてね。傷つけることは許しませんよ」
マスターの低く冷たい声と鋭い眼光に、三多君がたじろぐ。
「2度と彼女に近づかないと約束するなら、今日のところは、見逃しましょう。どうされますか?」
三多君は、一瞬だけ私の目を見ると、直ぐに逸らして、
「もう連絡しないよ。そっちからもしないで」
ノンブレスで一気に言葉を放つと、改札に逃げるように走り、構内の人混みの中に消えて行った。
騙されていた悲しさを飛び越えて、呆然と立っていた時、
「ちょっとした知り合いでしてね。お察しだと思いますが、妻帯者の方です。別れて正解ですよ」
しばらく構内を見ていたマスターは、私に話し掛けた。
「そう・・・ですね」
学生の時は、一緒に文化祭の準備をして、私が困っていると手伝ってくれた。
私の夢を真剣に聞いてくれて・・・
信じて・・・いいかなぁ。
「うん・・・分かった・・・」
大切にしたいっていう、三多君を信じよう・・・
「実は、私の家はひと駅隣なの」
「じゃあ、駅に行こうか」
2人で駅に向かっていると、私達の前に、立ちはだかる男性がいた。
「彼女をどうするつもりですか?」
目の前にいるのは・・・マ、マスター!?
マスターは、三多君を真っ直ぐ見据えている。
「不貞行為・・・三多さん、また悪い癖ですか?」
不貞行為・・・えっ?
私がビックリして、三多君を見ると、唇を噛み締めて俯いていた。
「前の奥さんと、それが理由で協議離婚して、痛い目にあったばかりというのに・・・その時の浮気相手、失礼、今の奥さんの妊娠中に浮気するなんて・・・」
「三多君・・・今の話、本当なの?」
三多君は、下を向きながら、
「ひ、人違いだよ、こんな人知らない。行こう!」
私の手を取ろうとした時、2人の間にマスターが割り込んできた。
「申し訳ないですが、彼女は私のお得意様でしてね。傷つけることは許しませんよ」
マスターの低く冷たい声と鋭い眼光に、三多君がたじろぐ。
「2度と彼女に近づかないと約束するなら、今日のところは、見逃しましょう。どうされますか?」
三多君は、一瞬だけ私の目を見ると、直ぐに逸らして、
「もう連絡しないよ。そっちからもしないで」
ノンブレスで一気に言葉を放つと、改札に逃げるように走り、構内の人混みの中に消えて行った。
騙されていた悲しさを飛び越えて、呆然と立っていた時、
「ちょっとした知り合いでしてね。お察しだと思いますが、妻帯者の方です。別れて正解ですよ」
しばらく構内を見ていたマスターは、私に話し掛けた。
「そう・・・ですね」