甘い微熱ーセフレから始まる恋ー

fever1

他部署も含めた職場の飲み会でお酒を嗜み、ふわふわとした気分で駅まで向かっていたら、コートのポケットに入れていたスマートフォンが震えた。


《今どこ?》


連絡先は学生時代からお互いに知っていたけれど、個別のトークが使われたのは初めてだ。


《もうすぐえき》


アルコールを摂取した頭で文字を打つ。


《飲み直さない?》


金曜の夜、正常な判断もままならない状態で、彼からの誘いに応じてしまったのが全ての始まりだった。
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