甘い微熱ーセフレから始まる恋ー
「水飲む?」


ベッドサイドに置いていたペットボトルに、向井くんが手を伸ばす。

先に水を口に含んだ彼が、力尽きている私の唇に唇を合わせ水を流し込んだ。


「…ん、」


唇の端から溢れ落ちた水が、シーツに染みを作る。

微睡む視界の中で、向井くんがフッと口角を上げた。


「いちいち可愛い顔すんな」

「そんな顔、してないから」


可愛くない返事をした私の隣に、向井くんが身体を横たわらす。
< 12 / 62 >

この作品をシェア

pagetop